2007年9月23日日曜日

人気の秘密とは?──近江八幡

2007.09.22
【滋賀県】

 近江八幡(Map)


 古い町並みと運河と水郷の里ではありましたが、憧れていた町はココではありませんでした……(全否定するものではありません。)
 本当にのんびりしている町で、中心から外れたところでバスを降り歩き始めてみると人通りもまばらで「この閑散とした空気好き!」(それでも、ちゃんと角ごとに案内が設置されている)。この調子ならいい雰囲気の町かも!? だなんて甘いよね。有閑おばちゃんたちが放っておく訳がないもの……
 メインの八幡堀を歩いていると、脇の食事処から湧いて出てきて仰天したのですが「ここずっと歩いてくと、いいとこあるんや」に、男衆が「じゃ歩こうか?」には「暑いし、歩かれへん」。ふぅー助かった、という所です。
 人が集まるのは、人気スポットの八幡堀から半径200m程度の場所に集中しているようです。そんな歩く距離の短かさが、おばさん受けする決め手なのかも知れません。そして、平坦な場所であるということも重要な条件のひとつでしょう。
 うまいもん食べて、船乗って、ロープーウエイ乗って(山の上は階段ですからよっぽどの物好き向けのオプション)、「歩かずにすむのが一番や!」って場所であります。
 こっちにしてみればちょっと物足りない印象なのですが、おばちゃんたちにはちょうどいい腹ごなし(ドライブの距離─大阪・名古屋から)だったりするのかも知れません。
 上下2枚の写真がメインスポット(同じ場所)で、周囲の景観にも気を配り、船の上に橋を渡してある場所です。
 少し前に、これを河川管理法だったかに違反しているので撤去するとか何とか、という話題があり「無くなる前に行かなくちゃ」と思ったものですが「これが無くなったら客来ないよ!」の実感に「あれも宣伝だったのか?」と一瞬でも踊らされた自分がちょっと情けない気分にさせられるような場所でもあります。
 しかしここが、テレビ・映画のロケ地のメッカであることを盛んにアピールしてますし、それも集客力になっているように思えます。


 下は、白雲館という学校として設立された建物で、現在は観光案内所になっています。
 これを建てた「ヴォリーズ」というアメリカ人の名前を、この町から切り離すことはできないようです。
 英語教師・建築家・キリスト教の宣教師・慈善活動家・実業家という顔を持つ(1964年没)彼の足跡を残すために、現在の町並が残されていると言えるかも知れないほど、ここでは大切にされている人です(学校にも、バス停名にも残されていますし、まだまだあるのかも知れません)。


 その名を知らなくても「メンソレータム」を知らない日本人はいないのではないか? と思える(関東だけか?)薬の輸入・製造を手がけた「近江兄弟社(近江と世界はみな兄弟の意味とのこと──宣教師らしい命名)」の設立者だそうです。
 一度倒産したらしくそれ以来その商標名も使えなくなり、現在は「メンターム」という商品名での販売をしているそうです。
 昔は、看護婦姿の少女の絵がとても可愛かったのですが、現在使われている少年の絵もセンスとしてはとても好感が持てると思います。──ガキのころ毎日のようにお世話になった印象があって、「メンソレータム」には信仰心のようなすり込みがあるようで、悪いことなど言えない気分があります。


 この地域では「近江商人のまち」という自負をあちこちで目に、耳にします。「信用第一」「地域貢献」の精神が今でも受け継がれていると、言わんとしているようです。中でも「西川のムアツふとん」の創業地とされる地には、その立派な屋敷が残されています。
 本当に申し訳ないのですが、最近古い屋敷を見る機会が多く少々食傷気味なので中はのぞきませんでした。
 でも先ほどの船に橋を渡したスポットで食べたカレーライス(近江牛使用に引かれ)に、近江商人の片りんを感じました。
 肉は「近江牛」、米は「近江米」、ルーの中には「丁字麩(ちょうじふ)」(名産だそうで、牛肉の味が染みこんでて美味しい。でも、カレーにお麩は初めてかも)、付け合わせに「赤コンニャク」(信長ゆかりだそうです)など、「近江ブランド」が確立されていて、それがちゃんと商品になっているところに、商売人の気合いを感じました。とても美味しかったです。
 胸をはって人に勧められるようにと、地道な商品開発から生まれたであろう地元名産品の生産者、販売者の心意気というものが「近江商人の精神」の表れなんだろうと思いました。
 地元にプライドを持った人たちが暮らす町って魅力を感じます。

 その晩いい気になって近江牛の鉄板焼きを食しました。
 美味しゅうございましたが「ここが近江牛の美味なところや!」という地元産の特別さは判別出来ませんでした(目隠しして分かる人いるのだろうか?)。
 値段だけは確かに「地元産の特別さ(?)」でしょうか、とても高こうございました……


 「あっ、ここきっと『憑神』(つきがみ)のロケ地だよ!」(下写真)
 貧乏神、疫病神、死神と二八そばを食べる場面だなどと思いましたが、きっとこの場所は色んな時代劇のロケに使われているんだろうと思われます。
 観光案内所には、仲間由紀恵ちゃん、吉永小百合さん等々のロケ写真が貼られていました。
 それも人気の理由のひとつかも知れません。

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